Harley-Davidson(ハーレーダビッドソン)ご存知の人も多い、アメリカのバイクだ。
余談だけど・・
バイクのことをオートバイともいうけど、僕はあえて「バイク」と呼んでいる。
オート(自動)バイ(二つの)で単純に日本語にしたら自動二輪車だけど
オートバイって言葉、これ日本人が作ったんじゃない?と思ってるから。
バイクはbikeと書くけど、オートバイには英語表記がないんだよね。
オートバイを翻訳するとmotorcycle(モーターサイクル)となる。
そこで以前、英語の研究をしている先生に尋ねたことがある。
「バイクの”バイ”は二つのという意味はわかるけど、では”ク”の語源は?」
例えば、自転車はbicycle(バイシクル)で、bi(バイ)とcycle(回す)でできている。
先生の答えは「失われた英語に意味があったのかもしれません」だった。
つまりke(ク)の語源は不明ってこと。
余談はここまでにして、
今回、ついに念願かなってハーレーを購入した。買ったバイクはXL883N(iron)で通称パパサンと呼ばれている。ハーレーファミリーの中では小さい方だ。
だけど、あえて883を選んだ。
883はその名の通り883ccの排気量もあるし、大型免許取ってからいいだけリッターと言われるクラスに乗ってきた自分もあって、もうパワーと速さを求めるのはいいかな?と
俺のバイク歴は長い。
16歳で免許を取ってからなので、もう33年以上バイクを乗っている。
厳密に言えば車に走って時期もあるので、33年はオーバー表現かもしれないが。
色々なバイクに乗ってきたね。
最初は原付(原チャ)の免許取って遊んでいたけど、そのうち中免(中型免許)を取って周りが大型(当時は限定解除)取り始めたから、自分も大型取って。
友達と最高速を競ったり、知らない誰かとコーナーを攻めたり、峠で前に現れたバイクは全て撃墜対象になり、ミラーに現れたバイクに抜かれまいと頑張ったり。
よく今まで死なずに済んだと思う。
大きな怪我もなく、入院することもなく、他人を傷つけることもなく
今日まで五体満足で来れたのは、俺の腕から考えると奇跡だね。
そして、人生最後のバイクとしてハーレーを選んだ。
今までハーレーを買うことはいくらでもできた。けど買わなかった。
なぜだろう?
俺は俺にも分からないが、多分、まだ時期じゃなかったんだと思う。
そして、今ようやっと時期になり、ハーレーが俺の手元にやってきたんだと思う。
自負的に書くと、ようやくハーレーが認める男になったってことか。
ハーレーを買って、早速ソロツーリングに出かけてみた。
妻と子供がいる身で、快く送り出してくれたことは感謝しかない。
どこかの誰かが言っていたね。
「ハーレーはバイクじゃないよ。ハーレーという乗り物だよ」
最初は分からなかったね。
でも乗ってみて、実際に長距離を乗ってみて分かった。
あれだね、細かくは言えないけど
国産バイクの乗り方じゃ、ハーレーはうまく乗れない。
散々いろいろなバイクに乗ってきた俺だけど、ハーレーはなぜか思うような走りに持っていけない。
ギアだってリターン式の5速で、構造とか操作方法とかは一緒なのに、コーナーを曲がるたびに「なんか今の入り方は下手くそだな」と思うわけ。
だけど、その答えは簡単だった。
「ハーレーはバイクじゃなく、ハーレーという乗り物なんだ」
この一言に尽きる。
例えば、走行中に先の信号が赤になったとして、普通のバイク乗りなら
ギアを落としながら減速させ、最後にフロントブレーキとリアブレーキをかける。
教習所でも習う「フロント7割・リア3割」の加減でね。
そもそも減速はシフトダウンのエンブレを使ってるから、ブレーキは最後にちょこんとかける程度で止まれたりするよね。急停車しない限りは。
でもその運転操作では、ハーレーはだめなんだ。下手したら壊す可能性だってある。
ハーレーの場合、先の信号が赤になったら、その時のギアでエンブレをかけて、もうほぼ同時かワンテンポ後くらいにリアブレーキメインでブレーキングも行っていく感じ。この時フロントはあまり使わない。リア7割・フロント3割なイメージ。
強いて言えば、車ならAT車の乗り方に近い気がする。
減速してきたら回転数や速度に合わせてシフトダウンするんだけど、それはシフトダウンさせてエンブレ効かせるためじゃなく、単純にエンストしたくないからシフトダウンさせてます的な要素で行う。
この辺りが車のAT車での止まり方に似てるってわけ。
AT車乗ってる人で、止まるときギアの状態を意識してる人はいないと思うけど、まずブレーキ踏むでしょ。止まるまで踏むでしょ。その時ミッションでは速度に合わせてシフトダウンが行われているけど、決してエンブレ効かせるためにギア下げてない。
こんな感じで、普通にバイク乗ってきた人間がハーレー乗ると途端に下手くそになる。
下手くそっていうか、ハーレーに合った運転ができてないってことだけど。
今はまだ乗りこなせていないけど、そのうち乗りこなせていくだろう。
と思いつつ、最後の相棒「XL883N」を楽しんでいこうと思う。
しかし、どんなバイクも立ち姿ってかっこいいけど、ハーレーはまた一段とかっこいいと思う俺がいる。
今回はここまで、ではまた!
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